特定の建物の被害状況をVR(仮想現実)で体験できるシステム「maⅩim 」(マキシム)を開発


竹中工務店は22日、地震や火災、津波など災害が起きたことを想定し、特定の建物の被害状況をVR(仮想現実)で視聴体験できるシステム「maⅩim」(マキシム)を開発したと発表した。建物内で実際に災害が起きた時に近い状況をVRで体験することで、人々の避難行動を事前に把握し、具体的な避難計画を立てられる。同社の建築物件から導入していく予定だ。

コンピューター上に作成した3次元の建物モデルに、同社が開発に関わった、地震など災害現象と避難行動のシミュレーションの解析結果を取り込む。建物周辺のハザード情報などを合わせて災害シナリオを作成し、建築物のオリジナルVRを作ることができる。ドーム型スクリーンやゴーグルなどVRデバイスで視聴する。

同社は今後、駅、病院、空港、ホテル、大規模商業施設、オフィスなどへの導入を見込む。建物単体への適用だけでなく、自治体や行政のハザードマップのVR化、災害発生時の避難誘導の個別化・リアルタイム化など、まちづくりや都市計画での災害対策に応用することも検討。BCP(事業継続計画)コミュニケーションツールとして活用していく考えだ。

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http://www.takenaka.co.jp/news/2017/03/04/index.html

(了)