今年のサイバーセキュリティにおける注目点について講演した丸山社長

デロイト トーマツは18日、東京・千代田区のシャングリ・ラ ホテル東京で「コーポレートガバナンス・コードとサイバーセキュリティ対応」と題した記者向け勉強会を開催。サイバーセキュリティやコーポレートガバナンスに関する講演などが行われた。

デロイト トーマツ リスクサービスの丸山満彦社長(デロイト トーマツ サイバーセキュリティ先端研究所所長)が「経営者が知っておくべきサイバーセキュリティトレンド2017」と題して講演。攻撃者の情報を入手し、先回りした対策の実施の必要性を述べた。

また話題のIoTについては、従来セキュリティを担当している情報システム部門と、IoTを担当する産業用制御システム部門の縦割りを防ぎ、組織をまとめるなど統合的な対応が必要であると説明。安全なクラウド事業者選定の必要性も述べた。

デトロイト トーマツ 企業リスク研究所の杉山雅彦・主席研究員は「2年目を迎えるコーポレートガバナンス・コード対応における企業の取り組み状況」と題し講演。「デジタル化が進行し、ビジネスモデルの変化が続く中で、サイバーセキュリティの重要度は増している。日本の経営者層のITリテラシーの向上が課題だ」と述べた。

(了)