ロックフェラー財団100RCに見る街づくりのポイント
住民を中心としたレジリエンス戦略(続)
第6回:ブリストル(イギリス)後半
国際大学GLOCOM/
主任研究員・准教授、レジリエントシティ研究ラボ代表
櫻井 美穂子
櫻井 美穂子
ノルウェーにあるUniversity of AgderのDepartment of Information Systems准教授を経て2018年より現職。博士(政策・メディア)。ノルウェーにてヨーロッパ7か国が参加するEU Horizon2020「Smart Mature Resilience」に参画。専門分野は経営情報システム学。特に基礎自治体および地域コミュニティにおけるICT利活用について、レジリエンスをキーワードとして、情報システム学の観点から研究を行っている。Hawaii International Conference on System Sciences (2016)およびITU Kaleidoscope academic conference (2013)にて最優秀論文賞受賞。
櫻井 美穂子 の記事をもっとみる >
X閉じる
この機能はリスク対策.PRO限定です。
- クリップ記事やフォロー連載は、マイページでチェック!
- あなただけのマイページが作れます。
ブリストルのレジリエント戦略のターゲット
前回、ブリストルのレジリエント戦略の5つの評価軸についてご紹介しました。その前提となるアクションターゲットとして、5つのフレームを定めていることにも触れました。住民(people)、場所(places)、組織(organizations)、繁栄と価値(prosperity and worth)、地域から世界へ(regional to global)――の5つです。このようなアクションターゲットを定めていることが、ブリストルのレジリエント戦略を他の都市と少し違うものにしています。今回は、5つのターゲットについて深堀りしたいと思います。
レジリエント戦略のターゲットとなる5つのフレームは、ブリストルがショックとストレス要因を分析する過程で生まれたものです。ブリストルが抱えるチャレンジは、たとえ同じテーマであったとしても、異なるスケールで多様な対象に影響を与えることから定義されました。
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方