2019/08/09
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
気化熱で温度を下げる
夏は、水をつけて気化熱を利用します。汗をかくという作用がそもそも水を使って体温を気化熱で下げようとする作業です。ちなみに犬は汗腺が少なく、これができません。そのため、息を荒くしたり舌を出すことで粘膜状の水分を乾かすことで、やっぱり気化熱を使って体温を下げようとしています。気化熱ってすごいですね。
気化熱を人工的に作り出すために衣類を水で濡らしてみたり、首筋に濡れたタオルやジェルを凍らせたものを巻くのも、気化熱利用の体温を下げる方法です。暑い車内であれば、飲み水は残しつつ首筋はペットボトルの水で濡らすなど、気化熱が利用できないか探ってください。
ただ夏の夜間、キャンプのような野外で服を水に濡らすことはお勧めしません。夏でも、土の多い野外だと気温が下がりますので、効果がありすぎるからです。また湿度が高い日は濡れても気化しにくく、場所によっては不快になることもあります。アイデアを覚えるのではなく、臨機応変に対応することが大切です。
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