付録にマイ・タイムライン

さて、そんな、攻めてる江戸川区ハザードマップですが、ただ危険を知らせているだけではなく、個々人が自分の問題として避難を考えられるようマイ・タイムラインも付録として入っているのです。

江戸川区の「わが家の広域避難計画」のマイ・タイムラインは、ステップ1で「わたしの家は」という自宅の状況を書き込むようになっています。場所によっては3~4階まで水没することが予想されているので、自宅が何階であるかが重要になります。

それだけでなく、4階以上でも2週間水没する場所があり、その場にとどまることができないと想定されています。

そのため、「わたしの家は」の記載欄に「どのくらい浸水が続くか」を書き込むようになっています。

江戸川区でワークショップも実施しましたが「5階以上だからとどまりたい」という本音も出ていました。けれど、とどまった場合どうなるかについてもわかりやすく書かれています。

そして、避難場所の記載は広域である他府県(たとえば親戚の家)を書き込む欄があるのが特徴的です。避難場所も行政区域内が想定されることが多い中、広域避難を検討しなければいけないという現実を一言で伝えた「ここにいてはダメです」は、すごいですよね。防災流行語コンテストをリスク対策.com主催で実施したとしたら上位に入るかも! なんて思いました(書いてたら、コンテストやりたくなりましたけど編集部の方どうでしょう?)。