2019/05/30
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
準備し、あきらめない
このような殺傷事件に遭遇した場合、ほとんどの人はパニック状態になり、頭の中が真っ白になり、体が固まったように動くことができないと思うが、訓練によって、パニック状態を最小限にして迅速に避難するなど動けるようになると思う。
また、まれにではあるが「そんなことが自分や子ども、社員にできるわけがない」などとやってもみずに頭から否定し、結局何もしようとしない人が残念ながら存在する。
私は数々の救急・救助現場で、もしこうしていたら助かっていたかもしれないという事態を、日本とアメリカで数多く経験している。最後の最後まで生きる望みを捨てず、何か助かる手段を実行するためには、やはり、日頃から事態対応を考え、当事者となりうるすべての人が体を動かしながら、想定内を増やし、想定外を減らすための状況予測シミュレーション訓練などを行いながら、身につけるしかないと思う。
下記は、国内の保育園や学校等で行っているワークショップの資料サンプルだが、内容は地域の災害特性やその学校の立地条件、周囲環境、警備状況などもヒアリングした上で行っているため、開催場所によって内容はすべて異なる。
■学校の防災と危機管理
https://irescue.jp/PDF/School_Risk.pdf
また、企業においては商業店舗内で発生する不審者事案などへの具体的な対応ワークショップなども行っており、既存の防犯設備の改善や有効な生かし方、プロファイリングを含めた「不審者対応マニュアル」も作成サポートや無線コードを使ったフォーメーション訓練も行っている。
■学防犯
https://irescue.jp/PDF/YAMAHA2019.pdf
もし、学校防犯や不審者対策について相談されたい方は下記からご連絡いただきたい。
救える命を救うために!
(了)
一般社団法人 日本防災教育訓練センター
https://irescue.jp
info@irescue.jp
- keyword
- 川崎
- 登戸
- 殺傷事件
- 自衛
- ワールドファイアーファイターズ
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情の他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方