【ニューデリー時事】パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で4日、爆発物を積んだ車両2台が軍の敷地に通じる門に突っ込むテロ事件が起きた。大規模な爆発による衝撃で近隣の住宅やモスク(イスラム礼拝所)が崩れ、下敷きになるなどした民間人少なくとも12人が死亡、30人以上が負傷した。
 治安当局によると、爆発に続いて武装集団が軍敷地内への突入を試み、治安部隊との間で銃撃戦が発生。武装集団の6人が射殺された。
 攻撃はラマダン(断食月)中の日没後に、家族や友人と集まって食事を取る「イフタール」の時間に起きた。地元メディアは、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の関連組織によるテロとの見方を伝えた。 
〔写真説明〕テロ事件の現場に集まった地元住民=5日、パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)