2025/02/23
防災・危機管理ニュース
2022年2月にロシアが始めたウクライナ侵攻は、丸3年を迎える24日で「1097日目」となる。この間、おびただしい数の人命が失われ、双方の戦死傷者は計100万人を超えたと報じられる。毎日約1000人の兵士が傷つく計算だ。ロシアの空爆で民間人の犠牲にも歯止めがかからない。数字でウクライナ戦争を振り返る。
ロシアは、国土面積が日本の約1.6倍あるウクライナの東・南部を占領。14年に「併合」した南部クリミア半島を含めると、支配地域は国土の約5分の1に相当する。
ウクライナは昨年、対ロ越境作戦に注力した。一方、ロシアのプーチン政権はトランプ米大統領復帰後の停戦交渉の可能性を見据え、東部ドネツク州で攻勢を強化。米シンクタンク戦争研究所によると、ロシア軍が24年中に新たに制圧した地域は4168平方キロに上り、石川県や徳島県の面積に匹敵する。
国連の集計では、今年1月までの約3年間でウクライナの民間人1万2605人が死亡、2万9178人が負傷した。これまでに約690万人が国外に避難した。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは昨年9月、双方の戦死傷者が約100万人に達したと推計した。ウクライナのゼレンスキー大統領は今月上旬、英ジャーナリストの取材に、自軍の損害が死者約4万5100人、負傷者約39万人と公表。英BBC放送などの調査報道は、ロシア軍の死者は氏名が確認されただけで9万5000人以上(今月21日時点)と発表し、未確認分を含めるとはるかに多いと指摘している。
〔写真説明〕16日、ウクライナ南東部マリウポリの市街地(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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