2024/12/10
防災・危機管理ニュース
日銀が13日発表する12月の全国企業短期経済観測調査(短観)に関する民間シンクタンクなど11社の予測が、10日までに出そろった。大企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は製造業、非製造業とも小幅な悪化を見込む。中国・欧州など海外経済の減速や、物価高による節約志向の高まりが景気を下押ししたと予想する。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いて算出する。
大企業製造業DIの予測平均は前回9月短観から1ポイント悪化のプラス12。自動車は認証不正問題などによる供給制約の解消で持ち直す一方、鉄鋼や金属製品は中国需要が振るわず、「輸出に勢いがなく、景況感を下押しする」(日本総合研究所)とみられる。
大企業非製造業DIも1ポイント悪化のプラス33。飲食・宿泊業などは堅調な訪日客需要で高水準を維持するが、人手不足による「収益機会喪失への警戒感は根強い」(農林中金総合研究所)との指摘がある。賃金上昇は下支え要因だが、消費は「引き続き物価上昇の重みで増加ペースが押さえ込まれている」(第一生命経済研究所)との見方が多い。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/24
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方