【ワシントン時事】バイデン米大統領は8日、ホワイトハウスで演説し、シリアのアサド政権が「ついに崩壊した」と歓迎した上で「長年にわたり苦しんできたシリアの人々が、より良い未来を築く歴史的な機会の瞬間だ」と強調した。シリアの新政府樹立に向け、反体制派勢力との対話に前向きな姿勢を示した。
 バイデン氏は、アサド政権が罪のない市民を弾圧してきたと批判し、政権崩壊は「正義の行い」だと指摘。アサド大統領は「責任を問われるべきだ」と主張した。情勢安定化のため、シリアの各勢力と協力していく考えも表明した。ただ、新政権への移行については「シリアの人々が自ら決定する」と述べるにとどめた。 
〔写真説明〕8日、米ホワイトハウスで、シリア情勢について演説するバイデン大統領(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)