【クアラルンプール時事】マレーシア西部ペラ州の消防救助局によると、同州の高速道路で24日午後に観光バスがトラックに追突し、乗車していた日本人観光客11人が負傷した。全員が同州タイピンの病院に搬送されたが、マレーシアの日本大使館によると、1人が死亡した。
 一行は、男性3人、女性8人。負傷した10人の中には重傷者もいるという。バスに同乗していた地元の運転手とガイドもけがをし、病院に運ばれた。
 事故は、マレー半島西岸を走る南北高速道路で起きた。北からペナン、イポー、クアラルンプール、マラッカと国内の主要観光地や人口密集地を結ぶ交通の動脈で、観光バスのほか高速バスや大型トラックも数多く走っている。
 マレーシアでは今年6月にも、中国人観光客を乗せた観光バスが中央分離帯に衝突し2人が死亡する事故が発生。運転手は無免許で、バス自体の営業免許も切れていたことが後に判明した。
 高速バスの事故も、5月から9月までの間に少なくとも3件発生。9月にペラ州内の同じ高速道路上で起きた衝突事故では、乗客30人余りが負傷した。相次ぐバス事故を受け、運輸省が安全運行対策を強化していた。 
〔写真説明〕24日、マレーシア西部ペラ州で起きた事故で大破した観光バス=現地消防救助当局のフェイスブックより

(ニュース提供元:時事通信社)