【エルサレム時事】イスラエルのネタニヤフ首相は22日公表された動画で、北部の国境地帯を挟んで攻撃の応酬が激化しているレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対し、戦闘拡大も辞さない姿勢を強調した。ハレビ軍参謀総長も声明で「ヒズボラは思い知るまで打撃を被るだろう」と攻撃継続を明言した。
 ヒズボラは、イスラエルが関与したとされるレバノンでの通信機器の一斉爆発でメンバー多数が死傷したことなどへの報復の一環として、22日にイスラエル北部にミサイルやロケット弾など約150発を撃ち込んだ。
 また、ヒズボラのナンバー2のカセム師は22日、交戦は制限のない「新たな段階」に入ったと主張。イスラエルに徹底抗戦する構えを改めて示した。 
〔写真説明〕レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラのナンバー2、カセム師(中央)=22日、ベイルート(ロイター時事)

(ニュース提供元:時事通信社)