経済安全保障に関するシンポジウムや展示を行う「経済安全保障対策会議・展示会」(エコノセック・ジャパン実行委員会、時事通信社主催)が12日、東京都内で始まった。自民党の甘利明前幹事長が基調講演し、「守りと攻めの取り組みをしっかり行うことが経済安保政策の根幹だ」と強調した。
 甘利氏は経済安保の「守り」について、電気や金融など「基幹インフラ」の14業種で企業が重要設備を導入する際、国が事前審査を行う制度に言及。サイバー攻撃対策などに有効とした。
 「攻め」の政策では、レアメタル(希少金属)といった重要鉱物を産出しない日本は、世界で必須となる技術を持つ必要があると指摘。「日本に依存しなければ成り立たないという技術をどのように持っていくかが(世界からの)不可欠性につながる」と述べた。
 イベントは東京都港区の都立産業貿易センター浜松町館で13日まで開催。民間企業や官公庁が参加し、サイバー対策やクラウド関連のサービスなどを展示する。 
〔写真説明〕「経済安全保障対策会議・展示会」で講演する自民党の甘利明前幹事長=12日午前、東京都港区
〔写真説明〕「経済安全保障対策会議・展示会」で講演する自民党の甘利明前幹事長(壇上右)=12日午前、東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)