日本生命保険は6日、傘下の保険代理店3社が保有する他生保の契約者情報を日本生命やグループ会社に漏らしていたと発表した。漏えい件数は約18万件(契約者ベースで約9万6000人)に上る。日本生命は子会社の経営管理などが目的だったと説明しており、現時点でグループ外部への流出や営業活動への使用は確認されていないという。

 日本生命によると、2021年7月から24年4月にかけて、傘下代理店「ほけんの110番」、「ライフサロン」、「ライフプラザパートナーズ」の3社が保有する他生保の契約者情報を、日本生命やグループ会社が共有していた事案が4件あったことが判明した。

 漏えいした情報は事案によって異なるが、契約者の名前や年齢、証券番号など。日本生命の職員や同社からの出向者が、データを同社やグループ会社のサーバーに保管していた。

 日本生命は「多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることを深くおわび申し上げる」とコメントしている。 

 保険業界では今年8月、損害保険大手4社が合わせて250万件超の契約者情報を、代理店から不正に入手していたことが判明。第一生命ホールディングスのグループ会社でも情報漏えいが発覚するなど、生保業界にも波及している。(了)

(ニュース提供:時事通信 2024/09/06-22:19 )

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