2024/06/30
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2024/6/14発生の、福島・電子部品工場で内装作業中に火災
工場は内装作業中で、作業で出た火花で工場内の粉塵などに着火した可能性
2024/6/14発生の、宮城・冷凍工場で冷凍庫の火災
冷凍庫のベルト部分が摩耗したことで発煙した可能性
2024/6/17発生の、愛知・めっき工場でめっき液への硝酸の誤投入により有害ガスが発生
めっき加工に使用する硫酸ニッケルや次亜リン酸ナトリウムなどからなる無電解ニッケルめっき液が入ったタンクに、誤って硝酸を投入したことで反応が起き、高濃度の窒素酸化物が発生した可能性。高濃度の窒素酸化物は吸込むと有害なため、警察や消防が同工場や周辺の工場の従業員などに避難を呼びかけ、工場から半径300m以内の範囲を封鎖した。けが人や体調不良はなかった
2024/6/18発生の、鹿児島・生コンクリート工場でセメント粉末を移送中に車両のタンクが破裂
バラセメント車のタンクの内圧を上げ、工場のサイロにセメント粉末を移送する作業をしていた運転手1名が死亡
2024/6/18発生の、愛知・化学工場で配管からポリプロピレングリコールが漏洩
消防法危険物第4類の引火性液体であるポリプロピレングリコール約50Lが配管から漏洩。着火の危険性があるため、消防車17台が出動した
2024/6/19発生の、秋田・製紙工場のタイヤチップ集積所で火災
工場のボイラ燃料として使用されているタイヤチップの集積所での火災。積まれていた長さ約2.5cmのタイヤチップが焼けた
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
- 鹿児島・生コンクリート工場でセメント粉末を移送中に車両のタンクが破裂など
- 神奈川・工業用ゴム工場で火災など
- 大阪・造船所で船舶の溶接作業中に爆発
- 静岡・清掃工場で破砕機の爆発、火災など
- 宮城・貨物船の倉庫内でパームヤシ殻の積込作業中に二酸化炭素中毒
おすすめ記事
-
-
-
サプライヤー企業が自分たちでBCP教科書を制作
自動車などの部品メーカーであるミクニのサプライヤー協力会「風の和」に所属する林工業は、同協力会のBCP分科会リーダーとして、所属する数多くの企業のBCP策定支援を牽引してきた。担当者の存在しない各サプライヤーがBCPに取り組めるよう、BCP分科会は積極的に関わる。この4月には「教科書」を発行し、各社のレベルアップを促している。
2024/06/27
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年6月25日配信アーカイブ】
【6月25日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:2024年第2四半期振り返り
2024/06/25
-
-
災害・停電時におけるオフィス内のCO2濃度帰宅困難者対策で社員が体調を崩さない換気量は?
停電が発生すれば、機械換気はできなくなり、オフィスでは室内の空気環境が悪化する。多くの人が留まれば、二酸化炭素濃度は高まり、体調悪化を招く懸念もある。災害時における室内の二酸化炭素問題について詳しい工学院大学建築学部建築学科教授の柳宇氏(博士:公衆衛生学・工学)に聞いた
2024/06/22
-
-
今年の夏の気象はどうなる?豪雨・熱波等の気象災害を予防する
今年の夏の気象はどうなるのか? 長梅雨、猛暑などの心配な予測も聞かれるところですが、気象が激甚化している昨今、企業も事前に情報を収集して災害の予防に役立てることが必要。社員への注意喚起も大切です。今夏の気象予測に関する情報と、その読み方・生かし方を解説していただきました。2024年6月18日開催。
2024/06/19
-
協力会社とともに強化するサプライチェーン
自動車やバイクなどの重要部品の生産を手がけるミクニは、2014年より仕入れ先の企業とともにサプライチェーンを強化してきた。主要サプライヤーで構成される協力会「風の和」にBCP分科会を設置し、協力会社のBCP策定を支援。現在は協力会社間でBCPを教え合うまでに成長している。
2024/06/19
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方