2024/6/14発生の、タイ・竹製ロケットが爆発

タイ・ローイエット県ポーントーン郡の雨乞いの儀式で全長約2m,火薬約120kgを積んだ竹製ロケットが見物客の中に落ちて爆発した。約3,000名の見物客のうち,38名が負傷し,うち6名が重傷を負った。当局の調べでは,打揚げる際に何かの不具合が起きた可能性がある。

2024/6/21発生の、埼玉・中学校で硫化水素を発生させる理科の実験後に体調不良

中学校で硫化水素を発生させる理科の実験後に体調不良が起きた。生徒23名が吐気や頭痛でなどで体調不良となり,一部の生徒が病院に搬送されたが全員軽症であった。当時,同校の理科室で,2年生の生徒が2時間目と3時間目の授業で,硫化鉄が入った試験管に塩酸を加え,硫化水素を発生させる実験を行っていた。警察と消防の調べでは,当時,同室では複数台の換気扇を稼働させていたが,雨天のため窓は開閉を繰返していた。

2024/6/21発生の、岡山・リサイクル会社の資材置場で金属スクラップの火災

リサイクル会社の資材置場で金属スクラップの火災が起きた。通行人が消防に通報した。消防が約2時間10分後に鎮火したが,同置場に野積みされていたタイヤホイルや金網,鍋などの金属スクラップが焼けた。けが人はなかった。警察と消防の調べでは,出火時,同社の社員は退勤後で無人であった。

2024/6/21発生の、長野・段ボール工場で機械の火災

段ボール工場で機械の火災が起きた。同工場の従業員が消防に通報した。消防が約3時間後に消火したが,同工場内の段ボールの印刷機と集塵機などが焼けた。消火活動にあたった従業員8名が煙を吸って病院に搬送されたが軽傷であった。

2024/6/24発生の、韓国・リチウム電池工場で火災

韓国・京畿道華城市のリチウム電池工場で火災が起きた。消防が約22時間半後に鎮火した。リチウムは禁水性物質のため放水消火ができず,消火には時間を要した。同工場の従業員23名が死亡し,8名が負傷した。当局の調べでは,完成したリチウム電池の検品や包装などをしていた同工場の2階から出火した可能性がある。同階に保管されていたリチウム電池約35,000個の一部に延焼したことや,電池が置かれていた場所が作業場と同じスペースであったため,作業場に有害ガスが急激に拡散したこと,非常階段に向かう出入口のそばに電池が置かれていたことなどが原因で被害が拡大した可能性がある。

2024/6/26発生の、福島・化学工場で可燃性の有機物の火災

:化学工場で可燃性の有機物の火災が起きた。同工場の従業員が消防に通報した。同工場の従業員が初期消火を行った。消防が約30分後に鎮火を確認した。けが人はなかった。建屋への延焼はなかった。同工場外への影響はなかった。警察と消防の調べでは,可燃性の有機物を容器に充塡していた際に,何かの原因で同物質が漏洩し,空気に触れて発火した可能性がある。

2024/6/26発生の、愛知・コンクリート工場で火災

コンクリート製造工場で火災が起きた。消防車12台が約4時間後に消火したが,同工場の一部が焼けた。けが人はなかった。警察と消防の調べでは,同工場では,ビル外壁などに使用される軽量気泡コンクリートなどを製造していた。

2024/6/27発生の、岐阜・小学校のプールで薬品の誤投入により塩素ガスが発生

小学校のプールで薬品の誤投入により塩素ガスが発生した。消防が出動し,安全を確認した。けが人や体調不良はなかった。予定されていたプールの授業が中止となった。学校が児童にプールに近づかないように指導した。市教育委員会の調べでは,当番の教員2名が,プールの機械室で消毒用の薬剤をタンクに入れる際に,2つあるタンクのうち,ポリ塩化アルミニウムが入ったタンクに,次亜塩素酸ナトリウムを誤投入したことで塩素ガスが発生した可能性がある。

 

出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば