2024/6/29発生の、新潟・文化公共施設の改修工事中に爆発

文化公共施設で改修工事中に地下の配管などが集まるピットで爆発が起きた。工事関係者から消防に通報があった。同施設1階の窓ガラスの一部が割れた。現場にいた作業員6名のうち1名が死亡,1名がやけどで重傷,2名が軽傷を負った。同施設は閉館中で利用者はいなかった。警察と消防の調べでは,同施設の空調設備やトイレの改修のため,窓のない地下ピットでガス管や上下水道の配管を撤去するための切断作業中に可燃性ガスに着火した可能性がある。

2024/6/30発生の、フィリピン・爆竹倉庫で爆発

フィリピン・ミンダナオ島サンボアンガ市の爆竹倉庫で爆発が起きた。消火に2時間以上かかった。爆発で地面に直径約20mのクレータができ,倉庫の壁が崩壊した。破片が近隣の清涼飲料水製造工場,穀物倉庫,民家に飛散し,影響は約3,000平方mにおよんだ。倉庫の作業員4名と作業員の息子1名が死亡,他に8名が重傷,30名が軽傷を負った。消防によると倉庫に保管されていた爆竹が着火源の可能性がある。

2024/7/1発生の、岩手・中学校で硫化鉄を作る理科の実験中に体調不良

中学校の理科室で理科の実験中に体調不良が起きた。教職員が消防に通報した。授業を受けていた生徒約60名のうち複数の生徒に頭痛と吐き気の症状があり,5名が病院に搬送されたが,いずれも軽症であった。教育委員会によると,2時間目と3時間目に,鉄を硫黄を化合させて硫化鉄を生成する実験中に,窓を開けて換気をしていたが,発生した二酸化硫黄を生徒が吸入した可能性がある。

2024/7/2発生の、千葉・製油所の潤滑油製造装置で火災

製油所の潤滑油製造装置で潤滑油の精製作業中に火災が起きた。従業員が消防に通報した。事業所と公設消防の消防車が出動し,約3時間後に鎮火した。他の設備や近隣事業所への延焼はなかった。従業員1名がやけどで軽傷を負い,病院に搬送された。警察と消防の調べでは,潤滑油の精製工程で何かの原因で出火した可能性がある。

2024/7/5発生の、大阪・化学工場で水素化ナトリウムに水を誤混合して発火

化学工場でゴムの添加剤製造のため水素化ナトリウムを含む薬品混合中に火災が起きた。工場の警備員が消防に通報した。作業をしていた作業員とは別の作業員が消火した。約50cmの火炎と熱風が発生し,作業をしていた作業員1名が顔にやけどで軽傷を負って病院に搬送された。警察と消防の調べでは,ゴムの劣化を防止用の添加剤の製造のため水素化ナトリウムを混合中に誤って水を混合した可能性がある。

 

出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば