2024/04/24
防災・危機管理ニュース
【カイロ時事】イスラム組織ハマスと交戦を続けるイスラエル軍は23日、X(旧ツイッター)で、パレスチナ自治区ガザ北部ベイトラヒヤの住民に、「危険な戦闘地域にいる」として退避を勧告した。「テロ組織のインフラと戦闘員」に対する作戦を行うと表明した。
昨年10月7日のハマスによるイスラエル奇襲に端を発する双方の衝突は23日で200日を迎えた。イスラエル軍は10月下旬にガザ北部から地上侵攻を開始。1月には北部でハマスを解体したとしていたが、その後も作戦を続けている。北部には約30万人が残っているとされる。
ロイター通信によると、イスラエル軍は23日、ガザ北部、中部、南部に空爆を加えた。北部ガザ市の住民は「戦車と飛行機からの爆撃がやまなかった」と語った。
一方、ハマスの報道担当者は23日、ビデオ演説を公開した。ガザで拘束を続ける人質とイスラエルが収監するパレスチナ囚人の交換を含む戦闘休止交渉に関し、「(イスラエルは)合意締結に向け身動きが取れなくなっており、停戦に向けた調停国の努力を妨害しようとしている」と指摘。イスラエル軍のガザ撤退や避難民の北部への帰還など従来の主張を改めて強調した。
また、同担当者はイランのイスラエルへの大規模攻撃を称賛。ヨルダン川西岸とヨルダンの住民に、イスラエルへの抵抗を激化させるよう呼び掛けた。
〔写真説明〕23日、パレスチナ自治区ガザ北部で、空中投下された人道支援物資に群がる住民(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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