2024/04/19
防災・危機管理ニュース
【ワシントン、イスタンブール時事】米ABCテレビは18日、米当局者の話として、イスラエルがイランに攻撃を行ったと伝えた。イランの複数のメディアによると、中部イスファハンの軍事施設近くで3回の爆発音が聞こえたほか、周辺では複数のドローンが撃墜されたという。イランが13日に行ったドローンや巡航・弾道ミサイルによる対イスラエル大規模攻撃の報復とみられる。
被害の詳細は不明だが、イスラエルの攻撃で甚大な被害が生じれば、イランが対抗措置としてイスラエルへの軍事行動に再び踏み切り、本格的な衝突に発展する恐れもある。
イスファハン州にはウラン濃縮活動を行うナタンズの核施設などがあるが、米メディアによれば標的にならなかった。イランのメディアによると、同州など幾つかの州で防空システムが作動。首都テヘランのほか、北、中、西部を中心に航空機の離着陸が中断されている。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、イランの当局者3人はイスファハン近くの空軍基地が攻撃されたと確認した。ただ、イラン国営メディアは「現時点で大規模な攻撃や爆発は報告されていない」と報道。核施設についても、安全は確認されていると報じた。
AFP通信は、イスラエル軍関係者が「現時点でコメントはない」と述べたと伝えた。
米メディアによると、イスラエルは18日、米政府に対し、24~48時間以内にイランへの反撃を行うと事前に通告していた。ただ、米側は反撃に賛同しなかったという。
〔写真説明〕イラン中部ナタンズにある核施設=2019年11月、同国原子力庁提供(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方