2024/04/06
防災・危機管理ニュース
【台北時事】台湾東部・花蓮沖を震源とする地震で、台湾当局は6日、新たに3人の死亡を確認し、死者が13人になったと発表した。消防当局は5日に花蓮県の観光地、太魯閣(タロコ)国立公園内の遊歩道で2遺体を発見。6日に1遺体が見つかっていた。安否不明者は外国人2人を含む6人となった。
6日朝には生存率が急激に下がるとされる「発生から72時間」が経過。現場では余震が相次ぎ、雨が断続的に降る中、警察や消防が懸命な捜索救助活動を続けた。
3人の遺体は遊歩道に落下した岩の下から見つかった。この近くでは他に3人が巻き込まれたとみられ、捜索が行われている。
消防当局によると、国立公園内には600人超が取り残されていたが、6日には道路の一部開通を受けて避難が進み、孤立している人は約340人となった。自分の車で下山した男性は地元テレビに「運転中もまた余震があるのではないかと怖かった」と話した。5日には渓谷のホテルから日本人女性2人を含む82人がヘリコプターで救出された。
〔写真説明〕台湾東部の太魯閣(タロコ)渓谷で捜索活動に当たる救助隊員=5日(台湾内政部消防署提供の動画より・時事)
〔写真説明〕台湾東部・花蓮県の太魯閣(タロコ)渓谷にあるホテルからヘリコプターで救出される子供たち=5日(台湾内政部消防署提供の動画より)
〔写真説明〕6日、台湾東部・花蓮県の太魯閣(タロコ)国立公園で、ヘリコプターで救出される人々(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方