2024/04/06
防災・危機管理ニュース
室内で飼育するペットが原因となった火災が2022年度までの10年間で54件に上ることが6日、製品評価技術基盤機構(NITE)のまとめで分かった。飼い主の外出中に猫や犬がガスこんろの操作ボタンを誤って押すなどの例が多く、担当者は「ガスの元栓を閉めるなど二重三重の対策を」と呼び掛けている。
NITEによると、報告された中で最多だったのは、ペットがガスこんろやIH(電磁誘導加熱)こんろの操作ボタンを押したことなどによるもので26件あった。うち2件では猫が死んだ。ペットの尿などが電気製品内部に付着したことで起きた火災が17件、ペットが配線器具やバッテリーをかみショートして起きたケースも7件あった。
ガスこんろなどが関わった26件のうち、原因となったペットは猫が19件、犬6件、子ヤギ1件だった。その他の火災を見ると、猫の場合は高い場所に置いてあった電気製品への排尿が多く、犬は配線器具をかんだ例が目立つ。これらは猫や犬特有の行動習性が原因と考えられるという。
NITEは対策として、ペットを残して出掛ける際はガスこんろの元栓を閉め、IHこんろの主電源を切ることを推奨。ペットをケージに入れるほか、ペットの興味を引くものをこんろ周りに置かないことも重要と指摘した。担当者は「二重三重の対策を取ることで、家族や大切なペットの命を守ってほしい」と話している。
〔写真説明〕ガスこんろの操作ボタンを押す犬(イメージ)(製品評価技術基盤機構提供)
〔写真説明〕IHこんろのスイッチを押す猫(イメージ)(製品評価技術基盤機構提供)
(ニュース提供元:時事通信社)
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