会社やグループ全体の備蓄をクラウド上で一元管理し、最適化するサービス。スマートフォンからアクセス

防災・BCP支援のレジリエンスラボ(神奈川県横浜市、沖山雅彦社長)とIT開発の明電システムソリューション(静岡県沼津市、鈴木典芳社長)はこのほど、災害備蓄品管理システム「備蓄コンシェルジュ」の提供を開始した。クラウド上で組織全体の備蓄データを一元管理するサービス。入出庫時の入力や在庫、不足の確認をスマートフォンで行える。

レジリエンスラボによると、企業の備蓄管理は事業所ごとにエクセルなどの表計算ソフトで行っているのが一般的。各品目の数量調整や期限把握、入れ替え時のデータ更新が面倒なうえ、複数の事業所をまたいだ会社単位やグループ単位での管理が難しい。そのことが、拠点間で備蓄のバラツキを生む原因になっているという。

「備蓄コンシェルジュ」は、各事業所の管理担当者が入力したデータを会社や支店、グループなどの組織全体で一元管理。各拠点の従業員数や出社率、災害時の滞在日数などから品目ごとに必要量を設定し、それぞれの在庫量と不足率をひと目で把握する。足りない品目を事業所同士で融通するなど、組織としての最適化が可能だ。

将来の備蓄量を見ることもできるため、定期的な購入計画の策定にも役立つ。また水や食料、乾電池、携帯トイレなどの消耗品は、あらかじめ消費期限や使用期限を入力しておくことで、期限が切れる前に管理者へメールでアラート。適時の入れ替えを手助けし、廃棄の削減にもつなげられる。

品目ごとの必要量、備蓄量、不足率や拠点ごとの備蓄状況がひと目でわかる

すべてのデータはスマートフォンからアクセスでき、入出庫作業のときに現場からも入力、確認が可能。「ユーザー視点で使いやすさを追求した。どんな備蓄品でも登録でき、管理者の制約もない。複数の企業で共同備蓄を行う際の管理にも使える」とレジリエンスラボの沖山雅彦社長は話す。

使用料金は、一事業所あたり月額8800円(税込み)。管理者は複数人設定できる。複数拠点の事業所を契約する場合は、個別の見積もりとなる。別料金で初期入力の代行も行っている。

プレスリリース

ご担当者様へ:
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp

リスク対策.com 編集部