ダイハツ工業は24日、認証試験不正問題で、安全性能が基準に適合しない恐れがあるとして、軽乗用車「キャスト」とトヨタ自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給していた「ピクシスジョイ」の2車種計約32万2700台(2015年8月~23年6月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。同社の不正に関連したリコール届け出が行われたのは初めて。
 この2車種については、ダイハツの検証で保安基準に適合しない可能性が判明。国交省はリコールが必要な場合は速やかに届け出るよう指導していた。
 同省によると、いずれもドアロックの作動に関する検証が不十分で、側面衝突時にドアの施錠が解除されず、乗員を救助する際に時間を要する恐れがある。 
〔写真説明〕リコールになった軽乗用車「キャスト」(国土交通省提供)
〔写真説明〕リコールになった軽乗用車「ピクシスジョイ」(国土交通省提供)

(ニュース提供元:時事通信社)