【釜山=韓国=時事】プラスチック汚染を規制するための条約作りに関する政府間交渉委員会は29日、バジャス議長による草案を提示した。焦点となっているプラ生産規制を巡っては、関連条項がない選択肢と、世界目標を設定した上で削減に取り組む選択肢の両論を併記。意見の隔たりを埋めるための調整を進め、会合最終日である12月1日までの合意を目指す。
 生産規制を巡り、欧州連合(EU)や、海洋に漂うプラの被害を受けやすい島しょ国などは世界一律の目標を設定し、削減に取り組むよう主張。これに対し、産油国などが反対する構図となっている。草案はそれぞれの立場を踏まえた形だ。規制を行う選択肢では、持続可能な水準にまで生産を削減するための世界目標を設定する。 
〔写真説明〕海岸に打ち上げられた廃プラスチックなどのごみ=3月15日、インドネシア・バリ島(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)