家具の転倒防止器具を無償で支給。子育て世代には取り付けも!

実は、港区は、賃借人の原状回復義務免除だけではなく、家具の転倒防止器具を無償で支給しています。

この制度と原状回復義務免除をセットでお知らせしたのですが、「すごい港区!」「ありがたい」と、驚きと感動の笑顔が会場いっぱいに広がりました。これを文章やデータでちゃんとお伝えできないのがもどかしいです。

対象は全世帯対象です。しっかり予算が確保されての政策です。予算的に、ここまでは難しいという自治体もあると思います。

港区は、耐震や免震をうたうマンションが多い地域ですし、東京都は人口に対し、避難所の数が足りません。ですので、自宅で家具の転倒防止を実施していただく事に力を入れている地域でもあります。

でも予算が厳しい自治体でも、予算不要な原状回復義務の免除だけでもあれば、地域に守ってもらっている感覚が高まるのではと思います。こんなに防災に力を入れてくれている地域なのだと思うと、地域愛は深まるのが人情ってものではないかなと思うのです。

自助をすすめる公助政策なのですが、そうすると、同じマンションの人にも伝えようなんて声もでてきます。別会場ですが、主催者の方から「講座を聞いてマンション総会で年に一度住民が顔をあわせるイベントを企画したと報告してくれた方もいました!」との感想もいただいた事があります。

自助、共助、公助はバラバラなのではなく、また、パイを奪いあうものでもなく、政策がツボをおさえたものだと、すべてを高めることが可能なのですね♪大発見した気分です。

さてもうひとつ、講演中に歓声まであがったのがこちらの政策です。

高齢者世帯に取り付け援助制度というのはわりとよく見かけるのですが、母子家庭、父子家庭、そして、母子手帳が交付されてから1年は、取り付けを手伝ってもらうことができる制度は稀です。子育て世代へのアピールばっちりという感じで、人気の街の政策は違うなあと思います。

特に「それもお願いできるの?!」と感動されていたのは、飛散防止フィルムの取り付けの援助です。