消防庁の調査では今年も熱中症は高齢者中心に起こっている

消防庁は18日、5~9月の熱中症による救急搬送状況を発表した。5万2984人で前年同期比5.1%増。7月に多かったほか、地域別に見ると首都圏や福岡県の増加が大きかった。同日に発表された9月の搬送者数は47.7%減の2098人だった。

5~9月を月別に見ると5月が前年同月比22.0%増の3401人、6月が2.1%減の3481人、7月が43.0%増の2万6702人、8月が19.0%減の1万7302人、9月が47.7%減の2098人。年齢別割合は65歳以上の高齢者が前年同期比1.1ポイント減の48.9%、18歳以上65歳未満の成人が0.4ポイント減の35.6%、7歳以上18歳未満の少年が1.5ポイント増の14.5%、7歳未満の乳幼児が0.1ポイント減の0.9%。半数弱が高齢者となっている。また発生場所で多いのは住居で37.0%。

都道府県別の状況は最多が大阪府の2.7%減の3590人、次いで東京都が15.9%増の3345人、愛知県が6.1%増の3062人。このほか埼玉県が9.4%増の2800人、福岡県が28.2%増の2713人と大きく増加。東京都、埼玉県以外に神奈川県と千葉県と首都圏は全都県で増加している。人口10万人あたりの救急搬送者数は沖縄県が90.26人、鹿児島県が89.67人、宮崎県が78.35人と九州・沖縄で高くなっている。

■ニュースリリースはこちら
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/10/291018_houdou_3.pdf(5~9月)
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h29/10/291018_houdou_2.pdf(9月)

(了)

リスク対策.com:斯波 祐介