●記録的短時間大雨情報が発表された場合はすでに危険
大雨警報が発表されている状況で、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測したり、解析した場合に「記録的短時間大雨情報」が発表されます。

記録的短時間大雨情報は、現在の降雨がその地域にとって災害の発生につながるような、稀にしか観測しない猛烈な雨が降っていることを知らせるとともに、災害への一層の警戒を呼びかけるものです。地域のどこで雨が降っているかは、気象レーダーの雨量情報で確認することができます。

「◇◇時○○県で記録的短時間大雨」の「◇◇時」とは、「◇◇時までの1時間に」という意味です。「※※※※※」には、記録的な短時間の大雨を観測した観測点名、その後に雨量が記述されます。

水害(内水氾濫)に警戒が必要な状況【危険度が高い順】
1.自分の地域で豪雨が続いている
2.記録的短時間大雨情報が発表されている
3.大雨警報・注意報が発表されている
4.雷注意報が発表されている

2.内水氾濫からの避難について

●2階以上へ垂直避難する
集中豪雨などによる内水氾濫が発生した場合、浸水深が浅い時でも、水の流れによっては歩行が困難になります。高齢者や子供には危険ですので、自宅または頑丈な建物などの高い場所へ移動(垂直避難)しましょう。

 

日頃から、大雨に備えて自宅の周囲を点検し、路面排水のためにある側溝等の上部に溜まったごみや落ち葉がある場合は清掃しておきましょう。側溝の上部にブロック等の物を置かないようにすることも大切です。

浸水が心配される地域では、簡単に持ち運べる家電製品などは高い場所へ移動させておきましょう。

●頑丈な建物にいるときは高い場所から移動しない

 

河川氾濫に比べると、内水氾濫は短時間の間に発生します。頑丈な建物にいるときは、急な豪雨が降ってきても無理に外に避難せず2階以上の高い場所に移動して雨がおさまるのを待ちましょう。特に地下は危険ですので近づかないようにしましょう。地下街から地上へ避難する場合、流れ込んでくる水に逆らって階段を上がることはできないので、事前に離れましょう。