補助犬およびサービスアニマル(情緒障害サポート犬)の救急搬送
患者に寄り添い、最善の判断を心掛ける
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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https://www.jems.com/2017/07/01/ems-transport-of-service-dogs-support-animals/から
地元のショッピングモールからの要請を受けて駆け付けた消防隊と救急隊は、胸の痛みを訴えて苦しんでいる38歳の女性ナンシーさんを発見。ナンシーさんは犬と一緒に歩道にあるバス停の椅子に座っています。
周りの人が言うには、彼女はバスに乗り遅れてがっかりしていたかのように見えたと思っていた矢先、数分後に気分の悪さを訴えました。
ナンシーさんは目に見えて動揺しているようですが、質問には適切に答えることができています。彼女の心拍数は96としっかりと規則正しく、モニターの洞調律に一致し、血圧は156/88、呼吸数は28、呼吸困難には陥っていません。
彼女のその他のバイタルサイン(生命の兆候)とフィジカルアセスメント(問診・視診・触診・打診・聴診などの身体評価)は、通常の範囲内です。彼女は時折パニック発作を起こすことを除いては、特に医療上の問題はないと言っています。ナンシーさんは病院への搬送を希望しており、ここから20分離れた病院への搬送に同意していますが、彼女と一緒にいる犬を同伴することを強く望んでいます。
彼女は、この犬が情緒障害(エモーショナル)をサポートする補助犬であることを伝え、またこの犬がアメリカ補助犬協会によって認定された犬であることを示す公式文書のように見える書類を見せてくれています。
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