写真を拡大 (出典:BCI / Coronavirus Organizational Preparedness 2nd Edition 表紙)

BCMの専門家や実務者による非営利団体BCI(注1)が主にBCI会員を対象として行った、新型コロナウイルスへの対応に関するアンケート調査の結果を、前々回の本連載で紹介させていただいたが(注2)、早くもその調査の第2回目が行われたので、ここで紹介させていただきたいと思う。

2回目の調査は3月31日から4月1日までという短期間で行われ、64カ国の394人から回答を得ている。回答者数は前回よりも少なくなったが、前回調査では皆無だったアジアからの回答が10.8%含まれている。前回調査が3月16〜18日だったので、おおむね2週間後の調査ということになる。なお報告書は4月3日に公開されている。

調査項目は前回調査と同じだが、設問が大幅に拡充されている。図1はBCPに関連して実施された施策についての調査結果を上下に並べてみたものである(連載第93回で「図3」として示ししたもの)。字は小さくて読めないであろうが、第1回調査の結果(上側)に対して第2回(下側)の設問がどれだけ増えたか、イメージとしてお分かりいただけるかと思う。

写真を拡大 図1. BCPに関連して実施された施策の調査結果(上が第1回、下が第2回調査)(出典:BCI/Coronavirus Organizational Preparedness 2nd Edition)

色分けの意味は左側から、水色の部分が「Already imprementing」(既に実施している)、黄色が「Considering imprementing」(実施を検討中)、紺色が「Not considering implementing」(実施を検討していない)、グレーが「Unsure」(分からない)、そして最も右側の黒い部分が「Not applicable」(該当しない)となっている。全体的に下側の図の方が、左側の水色の部分が広くなっていることから、さまざまな施策の実施が進んでいることが視覚的にもよく分かる。

以下、本報告書の内容をいくつかピックアップしてご紹介するが、今回はほとんどの図が図1のような状況なので、本ウェブサイト上で読めるように掲載するのが困難である。従って今回は、報告書から図を引用せずに進めたいと思う。図をご覧になりたい方は、本報告を各自ダウンロードしてご覧いただきたい(注3)。