第95回:海外企業における新型コロナウイルスへの対応状況【続報】
BCI / Coronavirus Organizational Preparedness 2nd Edition
合同会社 Office SRC/
代表
田代 邦幸
田代 邦幸
自動車メーカー、半導体製造装置メーカー勤務を経て、2005年より複数のコンサルティングファームにて、事業継続マネジメント(BCM)や災害対策などに関するコンサルティングに従事した後、独立して2020年に合同会社Office SRCを設立。引き続き同分野のコンサルティングに従事する傍ら、The Business Continuity Institute(BCI)日本支部事務局としての活動などを通して、BCMの普及啓発にも積極的に取り組んでいる。一般社団法人レジリエンス協会 組織レジリエンス研究会座長。BCI Approved Instructor。JQA 認定 ISO/IEC27001 審査員。著書『困難な時代でも企業を存続させる!! 「事業継続マネジメント」実践ガイド』(セルバ出版)
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BCMの専門家や実務者による非営利団体BCI(注1)が主にBCI会員を対象として行った、新型コロナウイルスへの対応に関するアンケート調査の結果を、前々回の本連載で紹介させていただいたが(注2)、早くもその調査の第2回目が行われたので、ここで紹介させていただきたいと思う。
2回目の調査は3月31日から4月1日までという短期間で行われ、64カ国の394人から回答を得ている。回答者数は前回よりも少なくなったが、前回調査では皆無だったアジアからの回答が10.8%含まれている。前回調査が3月16〜18日だったので、おおむね2週間後の調査ということになる。なお報告書は4月3日に公開されている。
調査項目は前回調査と同じだが、設問が大幅に拡充されている。図1はBCPに関連して実施された施策についての調査結果を上下に並べてみたものである(連載第93回で「図3」として示ししたもの)。字は小さくて読めないであろうが、第1回調査の結果(上側)に対して第2回(下側)の設問がどれだけ増えたか、イメージとしてお分かりいただけるかと思う。
色分けの意味は左側から、水色の部分が「Already imprementing」(既に実施している)、黄色が「Considering imprementing」(実施を検討中)、紺色が「Not considering implementing」(実施を検討していない)、グレーが「Unsure」(分からない)、そして最も右側の黒い部分が「Not applicable」(該当しない)となっている。全体的に下側の図の方が、左側の水色の部分が広くなっていることから、さまざまな施策の実施が進んでいることが視覚的にもよく分かる。
以下、本報告書の内容をいくつかピックアップしてご紹介するが、今回はほとんどの図が図1のような状況なので、本ウェブサイト上で読めるように掲載するのが困難である。従って今回は、報告書から図を引用せずに進めたいと思う。図をご覧になりたい方は、本報告を各自ダウンロードしてご覧いただきたい(注3)。
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