静岡県内の実施校に刺激を受け、全国で生徒のための備蓄を実施する学校もちらほらでてきました。

三重県の学校における今後の防災対策・防災教育の在り方について
平成25年12月 三重県教育委員会 http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000087981.pdf より引用

しかし、まだ生徒用の個人備蓄の実施は少数です。みなさんのお子さんの学校がまだだったら、新学期が始まる前の今がチャンスです。第1回のPTA総会や役員会、学校との面談で、実施校の情報を伝えてください。保護者個人負担から始めたところもありますから、予算がない学校でも実施できますよ!

実施されている学校のいくつかのパターンをまとめてみました。

 学校での保管の仕方

1.ビニール袋タイプ
2.ダンボールに個人の名前を書いたもの
3.体操服入れサイズの袋
4.市販の非常持ち出し袋

などがありました。入れ物の大きさについては学校が指定するパターンがほとんどです。

津波避難学校モデル ~学校の対策事例から~ 平成25年5月 静岡県危機管理部 静岡県立大学グローバル地域センター 静岡県教育委員会 http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/chosa/documents/tsunamihinangakkoumodel.pdf より引用

中に入っているものは

A. 学校が指定する防災グッズの学校指定型
B. 個人がすべて準備する個人準備型
C. 学校指定品と個人準備品で1パックにしたハイブリッド型

があり、

1日分の飲み物・食料(カロリーメイトやゼリー飲料、その他慣れている食材)アメニティ(歯ブラシ、タオルなど)や軍手やマスク

などが入れられています。セット品を購入して終わりというのではなく、生徒や保護者が中身を自分で考え、話し合って入れる作業を重視し、防災をじぶんごとにする教育の一環と考えている学校もあります。

財源のパターンは、

イ. 学校の防災費用
ロ. 学校とPTA活動費
ハ. PTA活動費
ニ. 個人負担

がありました。

学校に防災の予算がない場合、初年度は、PTA活動費や個人負担という制度から始めたというケースが多いと感じています。

では、具体例をみてみましょう。