岩手~名古屋まで無給油

では、バイフューエルにしたら走行距離はどうなんでしょうか?

北良株式会社専用のプリウスだと、無給油で2000キロ以上の走行が可能で、実際に支援物資を搭載したトレーラーをけん引して走行した試験でも、岩手県と名古屋を往復し約1800キロもの距離を無給油走行できています。

こうなると、被災した際のツールというレベルを超え、被災地にも支援に行くことができてしまいます。そこで、それをすぐ実践するのが同社のすごいところです。

このけん引されている支援物資搭載車には、例えば、LPガスで起動する正弦波の発電機がユニットになって積み込まれ、電気をどこでもデリバリーできるようにしています。さらにハイブリッド車で電気が1500W(ワット)取れることを生かし、発電機がなくとも車両からの電源供給で、在宅医療支援もできます。

こうした長距離走行が可能な特性を活かし、熊本地震の際には岩手県庁の要請を受けて岩手県から熊本まで、避難所でのインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染防止を目的に出動しました。