ゴルフトーナメントを例に考える災害対応訓練
実践!5つの要素で危険を探す方法
中澤 幸介
平成19年に危機管理とBCPの専門誌リスク対策.comを創刊。数多くのBCPの事例を取材。内閣府プロジェクト「平成25年度事業継続マネジメントを 通じた企業防災力の向上に関する調査・検討業務」アドバイザー、「平成26年度地区防災計画アドバイ ザリーボード」。著書に「被災しても成長できる危機管理攻めの5アプローチ」がある。
2016/07/14
危機管理の要諦
中澤 幸介
平成19年に危機管理とBCPの専門誌リスク対策.comを創刊。数多くのBCPの事例を取材。内閣府プロジェクト「平成25年度事業継続マネジメントを 通じた企業防災力の向上に関する調査・検討業務」アドバイザー、「平成26年度地区防災計画アドバイ ザリーボード」。著書に「被災しても成長できる危機管理攻めの5アプローチ」がある。
と言われたら皆さん、どのようなリスクを考えますか? 最近、ある団体から実際にこんな相談を持ちかけられ、自分なりにゴルフ場の災害対策を考えてみました。そもそもゴルフ場は安全という固定概念がありましたが、考えてみるとなかなか大変です!
でも、やってみると、こういう場所にこそ災害対策の盲点があることに気づかされました。ゴルフ場以外でも共通に考えられる危機管理だと思いますので、簡単にご紹介いたします!!
首都直下地震や南海トラフ地震などへの危機感の高まりから、自治体とゴルフ場の防災協定が結ばれるなど、防災上「ゴルフ場は安全」という固定概念がすっかり定着しているようです。
確かにゴルフ場には多くの人が避難できる広大な敷地があり、クラブハウスでは食事や風呂の提供も可能。また自家発電の施設があったり、駐車場はヘリポートとして利用することもできます。が、これらはゴルフ場が被災しない前提。
ゴルフ場に限らず、誰もが安全と思っている場所にこそ、リスクの落とし穴が存在します。ゴルフ大会を例に、危機管理のあり方を考えてみましょう。
熊本地震の後、日本ゴルフコース設計者協会理事長の佐藤毅氏が重要な発言をされています。施設の防災安全を知る上からも、コース建設の歴史を今一度確認すべきだとの緊急提言です。
実際、海外ではここ数年、ゴルフコースでの斜面崩壊や大規模陥没事故が発生しているんです!
■Fauquier Golf Course landslide British Columbia in western Canada
■Sinkhole opens up at Kansas golf course
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