ゴルフトーナメントを例に考える災害対応訓練
実践!5つの要素で危険を探す方法
リスク対策.com 編集長/
博士(環境人間学)
中澤 幸介
中澤 幸介
新建新聞社取締役専務、兵庫県立大学客員研究員。平成19年に危機管理とBCPの専門誌リスク対策.comを創刊。数多くのBCPの事例を取材。内閣府プロジェクト「平成25年度事業継続マネジメントを 通じた企業防災力の向上に関する調査・検討業務」アドバイザー、内閣府「平成26年度地区防災計画アドバイ ザリーボード」、内閣府「令和7年度多様な主体との連携による防災教育実践活動支援等業務」防災教育チャレンジプラン実行委員など。著書に「被災しても成長できる危機管理攻めの5アプローチ」、LIFE「命を守る教科書」等がある。
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「ゴルフトーナメントにおける災害対策を考えてくれ!」
と言われたら皆さん、どのようなリスクを考えますか? 最近、ある団体から実際にこんな相談を持ちかけられ、自分なりにゴルフ場の災害対策を考えてみました。そもそもゴルフ場は安全という固定概念がありましたが、考えてみるとなかなか大変です!
でも、やってみると、こういう場所にこそ災害対策の盲点があることに気づかされました。ゴルフ場以外でも共通に考えられる危機管理だと思いますので、簡単にご紹介いたします!!
ゴルフ場は安全!?
首都直下地震や南海トラフ地震などへの危機感の高まりから、自治体とゴルフ場の防災協定が結ばれるなど、防災上「ゴルフ場は安全」という固定概念がすっかり定着しているようです。
ゴルフ場が大規模な災害協定
確かにゴルフ場には多くの人が避難できる広大な敷地があり、クラブハウスでは食事や風呂の提供も可能。また自家発電の施設があったり、駐車場はヘリポートとして利用することもできます。が、これらはゴルフ場が被災しない前提。
ゴルフ場に限らず、誰もが安全と思っている場所にこそ、リスクの落とし穴が存在します。ゴルフ大会を例に、危機管理のあり方を考えてみましょう。
ゴルフ場のハード面における危険性
熊本地震の後、日本ゴルフコース設計者協会理事長の佐藤毅氏が重要な発言をされています。施設の防災安全を知る上からも、コース建設の歴史を今一度確認すべきだとの緊急提言です。
特に歴史の新しいコースは、丘陵地に建設されてきたケースが多いことから、切盛土の施工量が多くなる傾向にあり、建設時には予想しなかった地下水の変異、浸透水の滞留などが、時として災害発生の要因となる場合がある。
また、工事完成後の土壌圧密沈下、土質、土壌の変化が地滑りを助長するなど、土砂崩壊の原因に繋がる危険性さえ秘めている。含水比の高い土壌などは特に地震の影響を受けやすいこともあり、崩落、崩壊回避のためにも、各施設における保安確認が不可欠である。
切盛土工の高さが数十メートルに及ぶといったゴルフ場などでは、基幹排水管などが地下深くに埋設されていることもあり、実態調査が難しいというケースも少なくない。地下深くに埋設された排水管、土止め構築物などの位置確認や形態、種類、施工規模などの確認が難しい場合は、維持管理が疎かになりやすいため注意が必要だ。
出典:震災に学ぶゴルフ場の危機管理
実際、海外ではここ数年、ゴルフコースでの斜面崩壊や大規模陥没事故が発生しているんです!
■Fauquier Golf Course landslide British Columbia in western Canada
■Sinkhole opens up at Kansas golf course
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