「ハムレット」から読み解く苦境の心理
名ゼリフの中に人類普遍の英知と苦悩が

高崎 哲郎
1948年、栃木県生まれ、NHK政治記者などを経て帝京大学教授(マスコミ論、時事英語)となる。この間、自然災害(水害・土石流・津波など)のノンフィクションや人物評伝等を刊行、著作数は30冊にのぼる。うち3冊が英訳された。東工大、東北大などの非常勤講師を務め、明治期以降の優れた土木技師の人生哲学を講義し、各地で講演を行う。現在は著述に専念。
2019/08/05
安心、それが最大の敵だ
高崎 哲郎
1948年、栃木県生まれ、NHK政治記者などを経て帝京大学教授(マスコミ論、時事英語)となる。この間、自然災害(水害・土石流・津波など)のノンフィクションや人物評伝等を刊行、著作数は30冊にのぼる。うち3冊が英訳された。東工大、東北大などの非常勤講師を務め、明治期以降の優れた土木技師の人生哲学を講義し、各地で講演を行う。現在は著述に専念。
「そもそも芝居というものは今も昔も言わば森羅万象を鏡に映して(Mirror up to nature)善悪にそれぞれの姿を描いて示し各時代の社会の姿をくっきりと映し出すことだからね」。(市河三喜、松浦嘉一訳)
イギリスの文豪シェークスピア(1564~1616)の悲劇「ハムレット」の第3幕第2場で、主人公の王子ハムレットは旅回り劇団の座長に、こう言い聞かせる。
シェークスピア演劇の本質を自ら語ったセリフとしてあまりにも有名である。私は学生時代英米文学を学んだ者であるが、シェークスピアの最高傑作は何と言っても「ハムレット」(Hamlet)であると、信じている。名セリフ・名場面の宝庫とされる同劇中から著名なセリフや私の好む独白の一部を紹介したい。名ゼリフの中に今日のリスク対策の参考になるものはないか? 古今普遍の苦境に陥った者の心の深淵がうかがえるのではないか?
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