ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
惨事報道のあり方について
凄惨な情報は精神に悪影響
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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子どもには特に配慮を
ほぼ毎日のように、世界中で起こった災害、戦争や紛争、残虐な事件、悲惨な事故、テロや殺人犯罪、動物や子どもへの虐待など、さまざまな暴力的な画像や悲しい映像がSNSやテレビ、週刊誌、中吊り広告などから否応なしに伝わってくる。
これらの報道や惨事情報提供は子どもたちにも自動的に伝わってしまうため、公衆衛生的にも有害情報として年齢制限やレート規制されるべきではないかと思う。
下記のビデオではソーシャルメディアから発信されているさまざまな情報暴力が、人々のメンタルヘルスや健康に影響を及ぼしているかを語っている。
Violence in the Age of Social Media | James Densley | TEDxHamlineUniversity(出典:YouTube)
また成人であっても、勤め先から疲れて帰ってきて、家族と食事をしながら団らんの時間を過ごそうと無意識にテレビをつけたところ、いきなり殺人事件などの惨事報道が流れることで、心身に苦痛が生じるなど、一気に雰囲気が暗くなり、会話が世間の批判やネガティブな内容になり、うんざりした気持ちになり、食事もおいしくなくなってしまうのではないだろうか。
もちろん、最初から番組を慎重に選択し、惨事報道が行われるニュースなど見なければいいのだが、政治や経済、天気、スポーツ、明るい話題なども同じ番組内で報道されるため、仕方なく不必要で見たくない内容まで見てしまう。
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