断れない立場の部下へのアルハラに注意
仕事に悪影響、無理強いは禁物
日本リスクマネージャー&コンサルタント協会 理事、一般社団法人日本コンプライアンス推進協会委員/
株式会社プラネット 代表取締役
根岸 勢津子
根岸 勢津子
1962年千葉県生まれ。外資系海運会社、IT企業などで役員秘書を経験したあと、大手損保代理店に転職。企業リスクマネジメントを学ぶなか、産業界にヒューマンエラーによる不祥事が続発したことを受け、働く人の心の健康に着目。法人向けのメンタルヘルスケアに特化して事業を進め、2006年法人化。現在、クライアント企業は80社を超え、大手外食チェーン、医療福祉・介護業界、物流業など、様々な業種業態の企業に対して、社内規程づくりから教育研修にわたり幅広く指導。執筆・講演など多数。東京都千代田区在住。趣味は、夫と楽しむバイクでのツーリング。
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酒好き部長の公私混同
「おーい、じゃ、今夜軽く行くか!」部長の大声に追従するように、メンバーが「いいですねー、行きましょう!」と答える。黙っていると「B君も行くよなっ」ということになり、いつも断れないのです。
というのも、先日廊下で、こんな会話を聞いてしまったのです。
「っていうかさー、飲み会断るやつの気が知れないよ。それで査定が決まるっていう事知らないのかな。俺なんて、二日酔いだろうが、娘の運動会だろうが、とにかく上司に誘われたら断ったことなかったね、うん」
「ですよねー、部長。昼間の会議で言えなかったことも、酒の席ならすんなり通っちゃったりしてね、えへへへ」
「だよな。ところで今夜、どう」
「もちろんお供しますよー」
Bさん(男性・28歳)が働く会社は、都内にある500名程度の中堅メーカー。Bさんは、その本社・生産管理部門の主任として働いています。昨年異動してきた部長は明るくていい人なのですが、自分と意見の違う部下がいると徹底的に論破しないと気が済まないタイプ。加えて根っからの酒好きときています。酒に付き合わない部下、というのが信じられないらしく、査定にも響くというのだから恐れ入ります。
Bさんは、体質的にお酒が得意でないということの他に、部長との飲み会に付き合いたくない理由がもう一つありました。それは…。
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