ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
消防組織の7Sについて
小規模消防本部の課題と改善
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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組織見直しのたたき台作り
消防人としてふさわしい「自信と責任」を持った人材育成と、地域市民に安心・安全を感じていただく「信頼と期待」に十分に応える組織作りのためにと、いくつかの消防本部と消防学校からご依頼を受け、中級幹部や上級幹部向けに「消防組織の7S」というワークショップを行った。
消防組織の7Sとは、「ハードの3S:戦略(Strategy)、組織(Structure)、システム(System)」、「ソフトの4S:スキル(Skill)、人材(Staff)、スタイル(Style)、価値観(Shared Value)」をポイントに、地域災害特性や県民性に合った組織管理の視点で、消防組織マネジメントについての具体的な問題を改善するための手法について、グループワークショップを行いながら、所属消防本部の組織体制の見直しを具体的に行うためのたたき台を作るコンセプトである。
2018 Stockton Fire Department Year In Review(出典:YouTube)
総務省消防庁では、平成14年(2002年)頃からすでに、小規模消防本部の課題と問題点を洗い出してまとめているが、15年経った現在も課題が解決されていない。明確なバランスの取れた組織の改善案や指針が出ないため、現場では消防士たちが大変な思いをしている。
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