2016/03/01
防災・危機管理ニュース
通信分野などの電気通信関連インフラ企業である株式会社協和エクシオは、電力を自由に持ち運びできる可搬型スマート電源「サバイバル電源」を開発、3月から販売を開始した。中容量のリチウムイオンバッテリー電源を、持ち運び可能なサイズにユニット分割することで、人手で運搬でき、簡易に組み立てることを可能にした。悪天候や災害発生直後の混乱した環境の中でも使用できるよう防塵・防水仕様になっている。ユニット1台ごとに専用のリュックサックがついて、災害発生時に車での移動ができない場所などにも、徒歩で持ち運ぶことができる。
1台のユニットは10.5~12kg。最小構成は、充電ユニット、放電ユニット、電池ユニットの3ユニット。このうち電池ユニットは最大で8ユニット(計4.4kWh)まで接続できる。ちなみに電池ユニット×6をフル充電した場合、一般家庭の約一日分に相当する電力の供給が可能だ。
充電ユニットは、「電源入力(充電)機能」と「通信機能」の2機能を有する。「電源入力機能」は商用電源をはじめ、シート型の太陽電池モジュール、エンジン発電機、自動車のシガーソケット、電気自動車など多様な電源に対応。一度フル充電すれば1年後でも約90%の蓄電容量を保っているため、倉庫などに保管しておいた場合でも、非常時に十分な電池容量を保ったまま使用できる。「通信機能」は、天気予報の情報などを取り込むことが可能で、それをもとに、太陽光発電の効果予測と負荷傾向をとらえ、長時間のバックアップを可能にする。
LTE/Wi-Fiを搭載し、屋外に設置した監視カメラの映像確認や遠隔での操作など、Wi-Fiアクセスポイントとしても活用可能。電池残量が少なくなった時のアラートメール、1日1回の運転状況ログを、登録したメールアドレスに配信する。
サイズは、充電ユニットが横320㎜×長さ512㎜×高さ126.5㎜、放電ユニットが横320㎜×縦542㎜×126.5㎜、電池ユニットが横320㎜×長さ506㎜×高さ64㎜。完全受注生産で、最少構成価格は200万円(消費税込み)。販売のほか、レンタルやリースでも提供していく。
問い合わせ先:株式会社協和エクシオ
ICTソリューション事業本部 新エネルギー推進本部(☎03-5778-1152)
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