【マカオ時事】ポルトガルから中国に返還され、「一国二制度」下で25年を迎えたマカオで20日、記念式典が催された。中国の習近平国家主席は演説で一国二制度について「平和、包容、開放、共有の価値観」を含んだものだと述べ、「長期的に堅持しなければならない」と強調。中国本土や香港にとどまらずマカオでも「国家安全」を徹底する意向を表明した。
 習氏は「返還後25年間、マカオの特色ある一国二制度の実践は大きな成功を収めた。長期的な繁栄と安定を維持するための優れた制度だ」とアピール。「住民はかつてないほど広範な権利と自由を享受している」と主張した。
 マカオの社会情勢に関しては「おおむね安定している」との見方を表明。ただ、「さまざまなリスクを未然に防ぎ、国家の安全とマカオの安定をしっかりと守る必要がある」と訴えた。 
〔写真説明〕マカオの港と中国本土・珠海市の風景=8月27日(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)