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カーボンフットプリント(CFP :Carbon Footprint of Products)オフセット制度 は、経済産業省、環境省、農林水産省、国土交通省が連携して、2012年8月より試行事業を実施したのが始まりであります。2014年度以降は、CFPを活用したカーボン・オフセット製品等認証事業を「CFPオフセット制度」として、どんぐり事業事務局である「みずほリサーチ&テクノロジーズ」が継続して実施しています。第11回に引き続き、CFPオフセット制度のしくみとクレジットの取得方法について解説いたします。

(1) CFPオフセット制度のしくみ

「CFPオフセット制度」とは、CFP を算定した事業者が、別途取得した同量のクレジットによりカーボン・オフセットを行ったことを事務局が認証し、製品等に認証マーク「どんぐりん」を使用する事業を実施することです。CFPオフセット制度のしくみは、図表1のとおりです。

図表1では、①から⑤までの順で手続きが進み、最終的には、認証マークである「どんぐり」型のラベルが付与されるしくみが示されています。

①の「CFPマーク認定事業者」は、製品のライフサイクルでのCO2排出量を「見える化」して、製品にCFPのマーク(はかりの形)を表示します。その例は、図表2 に示すとおりです。詳細は、第10回で紹介していますので、説明は省略します。

図表2は、CFPの目印となる「はかり」のマークは、目に見えないCO2を意識的に「はかっている」イメージが伝わるようにデザインされています。