イメージ(AdobeStock)

「どんぐりポイント制度」と「どんぐり事業」は、地球温暖化削減が計画通りに進行しないため、新たな対策の一つとして導入された制度です。すなわち、CFP (Carbon Footprint of Products) オフセット製品・サービスの流通を促し、消費者の購買意欲を高め、低炭素製品の普及拡大や省エネルギー・低炭素化の取り組みを促進することを目的に実施されています。第11回第12回第13回に引き続き、どんぐりポイント制度のしくみとどんぐり事業の事例について紹介します。

(1) カーボンフットプリント(CFP)オフセット製品のどんぐりポイント制度のしくみ

「どんぐりポイント制度」とは、「見える化」制度連携活性化事業費補助事業を意味しています。そのしくみは、図表1のとおりです。どんぐりポイントは、CFPオフセット製品にどんぐりポイントマーク、例えば、10ポイント(図中10ptと記載) を付けて、わかりやすく表示しています。

図表1では、どんぐりポイントをさまざまなコミュニティに収集してもらい、環境に優しい商品やサービスなどに交換または寄付に利用していることがわかります。コミュニティの活動内容や交換商品の利用目的により、環境貢献だけでなく、社会貢献が期待されています。

どんぐりポイントラベルが商品に付くまでの順序は、図表2の示すとおりです。

このどんぐりポイント制度は、CFPオフセッ制度と同じどんぐり事業事務局が運営しています。共同事務局の運営でCFPオフセット認証からどんぐりポイント発行までの手続き窓口を一本化し、両事業への参加申請の手続きをスムーズに実施しています。

また、この制度は、自治体やNPOなどと連携した地域にねざした取り組み、流通・小売事業者と連携したキャンペーンなど、消費者に身近に感じてもらえる取り組みを積極的に推進し、CFPオフセット制度とどんぐりポイント制度の認知度向上と活用事例の拡大を目指しています。