【ソウル時事】韓国軍によると、北朝鮮は12日午前7時10分(日本時間同)ごろ、平壌一帯から日本海に向け短距離弾道ミサイルを数発発射した。防衛省は、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定されると発表。北朝鮮による弾道ミサイル発射は7月1日以来で、軍事的挑発を再開した形だ。
 北朝鮮では7月末に洪水が起き、甚大な被害が出た。8月に実施された米韓の定例合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」の期間中もミサイルを撃たず、災害復旧に集中しているとみられていた。
 韓国軍当局者は12日の発射について、乙支フリーダムシールドや、8月下旬~9月上旬にかけて行われた上陸を想定した「双竜訓練」への反発を示したと分析。ロシアへの輸出を念頭に置いた試験発射だった可能性も指摘した。 
〔写真説明〕北朝鮮の600ミリ口径「超大型放射砲(多連装ロケット砲)」=5月30日、撮影場所不明(朝鮮中央通信配信)(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)