日本製鉄は23日、宝武鋼鉄集団(中国)傘下の宝山鋼鉄との合弁事業を解消し、自動車鋼板の現地生産から撤退すると発表した。これにより、中国での鋼材生産能力は7割減少する。日系自動車メーカーの現地生産に合わせて鋼材を供給するという当初の目的を達成したことや、合弁事業を取り巻く環境変化を踏まえ判断した。
 日鉄は保有する合弁会社の株式50%を宝山鋼鉄に譲渡する。売却額は17.58億元(約370億円)。 
〔写真説明〕日本製鉄本社が入るビルの前に掲げられた看板=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)