2024/06/11
防災・危機管理ニュース
【イスタンブール時事】中東歴訪中のブリンケン米国務長官は11日、訪問先のイスラエルで記者団に対し、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘を巡りバイデン米大統領が公表した新たな停戦案について、「この提案で前進できるかはハマス次第だ」と述べ、速やかに受け入れるよう改めて要求した。
ブリンケン氏は、ハマスが10日に国連安全保障理事会で採択された停戦案履行を求める決議を歓迎する声明を出したことについて、「希望を抱かせる兆候だ」と評価しつつも、「(パレスチナ自治区)ガザのハマス指導部からの(停戦案を受け入れる)言葉が重要で、それを待っている」と語った。ブリンケン氏によれば、同氏と10日にエルサレムで会談したイスラエルのネタニヤフ首相は、停戦案支持を明言したという。
バイデン政権は5月末、イスラエルが提案したとされる新たな停戦案を公表。6週間の停戦期間中に恒久停戦の協議を始める内容だが、ハマスはイスラエルの攻撃再開を懸念し「恒久停戦の保証」を要求。ネタニヤフ氏はハマス壊滅を目指す構えを崩しておらず、交渉は停滞が続いている。
〔写真説明〕ブリンケン米国務長官=10日、カイロ(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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