ロシアのプーチン大統領は7日、北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムの全体会合で演説した。ウクライナ侵攻で西側諸国による対ロ制裁が続く中でも、貿易は活発なままだと強調。新興・途上国「グローバルサウス」と協力を進め、孤立を回避したい考えだ。
 プーチン氏は「主権の強化を巡る国家間競争」が始まったと指摘し、米国一極支配に多極主義で対抗する立場を表明。軍事分野で「急速な技術革新が必要だ」と述べ、経済を「戦勝」の原動力とするよう訴えた。
 ロシアは対米けん制の場として新興国グループ「BRICS」を重視。議長国として今月中旬に外相会議、10月に首脳会議を開く。 
〔写真説明〕7日、ロシア北西部サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説するプーチン大統領(AFP時事)
〔写真説明〕6日、国際経済フォーラム出席のためロシア北西部サンクトペテルブルクを訪れたムナンガグワ・ジンバブエ大統領(左)との会談に臨むプーチン大統領(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)