2024/04/09
防災・危機管理ニュース
今後の感染症危機に備えるため、米国の疾病対策センター(CDC)をモデルとした新たな専門家組織「国立健康危機管理研究機構」について、厚生労働省は9日、2025年4月に創設すると発表した。今後、有事の際に指揮官となる理事長選定や全体の人員規模の検討など具体的な組織づくりを進める。
略称は「JIHS」(ジース)。武見敬三厚労相はこの日の準備委員会で、「将来起こるであろう感染症のパンデミック(世界的大流行)に盤石の体制で臨み、国内の多くの人の安心感を支える」と述べた。
同機構は、現行の国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合。感染症に関する情報収集・分析から研究開発、人材育成、医療提供体制の整備などを一体的に行い、未知の病原体が出現した際に、隔離・待機期間や診療方法の決定といった初動対応を迅速化させる。
〔写真説明〕日本版CDCの準備委員会に出席する武見敬三厚労相(左から3人目)=9日午後、東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- 感染症
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/19
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方