2024/02/18
防災・危機管理ニュース
ロシアのプーチン大統領を批判し16日に獄死した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏について、当局は17日、収監先の極北ヤマロ・ネネツ自治管区の刑務所を訪れた母リュドミラさんに死亡を正式に通知したが、遺体を引き渡さなかった。人権団体OVDインフォ関係者は「(調査を理由に)当局は合法的に遺体を最大30日間保管できる」と指摘。独立調査が早期に行えず、死因など真相究明が困難になる恐れがある。
独立系紙ノーバヤ・ガゼータの関連メディアは18日、遺体は刑務所に近い中心都市サレハルドの病院に安置されていると報道。17日の時点で解剖は行われておらず、同日夜にモスクワから法医学者らが到着したとみられるという。
ナワリヌイ氏の側近によると、当局はリュドミラさんに「突然死症候群」が死因だと、一方的に伝えた。プロパガンダ色の強い国営テレビRTも16日に「血栓症」と主張したが、いずれも根拠を示していない。過酷な環境と無関係の「病死」と印象付けることで、事態の幕引きを図ろうとしている可能性がある。
〔写真説明〕17日、ロシア極北ヤマロ・ネネツ自治管区の連邦捜査委員会の地元庁舎を後にするナワリヌイ氏の母リュドミラさん(ロイター時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
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