2024/01/14
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2023/12/24発生の、インドネシア・ニッケル精錬工場で熔鉱炉の修理中に爆発、火災
何かの原因で爆発が起きて炉の壁が崩壊したことで炉内に残留していたスラグが流出し、付近にあった酸素タンクが破裂するなどして複数回の爆発が起きた可能性。また、流出したスラグで周辺の可燃物に着火した可能性。熔鉱炉は修理のため稼働していなかった。作業員18名が死亡,44名が負傷
2023/12/25発生の、愛媛・タオル工場で火災
工場1階にあった織機から出火した可能性。工場と、隣接する同工場の別の建物の計2棟、計約3,500平方mが全焼
2023/12/26発生の、南アフリカ・横転したタンクローリから漏洩したガソリンが爆発
ガソリンを積載したタンクローリが横転し、漏洩したガソリンに何かの原因で着火した可能性。ガソリンを集めに来た住民40名以上が死亡し、83名がやけどなどで負傷
2023/12/31発生の、神奈川・自動車部品工場で熱処理工程の炉から火災
自動車用部品、船舶用エンジンバルブなどを製造する工場での火災。バルブの製造過程で、熱処理工程の炉の火で何かの可燃物に着火した可能性。火災を発見した従業員1名が煙を吸って負傷し、病院に搬送された
2024/1/1発生の、富山・肥料工場で火災
食品廃棄物を堆肥化するプラントでの火災。工場の屋根が焼けた
2024/1/2発生の、沖縄・クリーニング工場で火災
業務用リネンなどのクリーニングを請負う工場での火災。工場2階の従業員の休憩室と、業務用大型洗濯機が置かれた機械室の燃え方が激しかった
2024/1/4発生の、沖縄・クリーニング工場で火災
上記1/2に火災が起きたクリーニング工場の別の建屋での火災。何かの原因で工場の1階部分から出火し、階段部分に置かれたシーツやタオルなどに延焼して被害が拡大した可能性。工場が全焼
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
-
BCMSで社会的供給責任を果たせる体制づくり能登半島地震を機に見直し図り新規訓練を導入
日本精工(東京都品川区、市井明俊代表執行役社長・CEO)は、2024年元日に発生した能登半島地震で、直接的な被害を受けたわけではない。しかし、増加した製品ニーズに応え、社会的供給責任を果たした。また、被害がなくとも明らかになった課題を直視し、対策を進めている。
2025/04/15
-
-
生コン・アスファルト工場の早期再稼働を支援
能登半島地震では、初動や支援における道路の重要性が再認識されました。寸断箇所の啓開にあたる建設業者の尽力はもちろんですが、その後の応急復旧には補修資材が欠かせません。大手プラントメーカーの日工は2025年度、取引先の生コン・アスファルト工場が資材供給を継続するための支援強化に乗り出します。
2025/04/14
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方