2023/10/02
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2023/9/17発生の、静岡・化学工場で定期検査の準備中にタンクで爆発
工業用フッ素樹脂製品や電子機器の洗浄剤、フルオロカーボン系の溶剤などを製造する工場での事故。定期検査のため、遠隔操作でタンク内のエチレンを製造過程で使う釜に一時的に移替える作業中に何かの原因で爆発した可能性
2023/9/17発生の、群馬・試薬の梱包工場の倉庫で火災
試薬の小分けや梱包などを行う工場の倉庫での火災。倉庫には試薬などが保管されていた
2023/9/19発生の、愛媛・製紙工場で火災
工場が消火しにくい場所に位置していたことや、工場内に紙製品などの可燃物が多く保管されていたことから、消火活動は難航し、消火までに約71時間を要した
2023/9/20発生の、宮城・製油所のタンクから水酸化ナトリウムが漏洩
タンクから約30Lの水酸化ナトリウムが漏洩。外部への流出はなし
2023/9/21発生の、宮城・大学の研究棟で実験中にガラス器具が破裂
酸素を使用した実験中に気化したガスによりガラス器具の内圧が上昇して破裂した可能性。学生3名がガラスの破片で顔や腕、手に負傷
2023/9/22発生の、台湾・ゴルフボール工場で爆発,火災
消防士が消火や取り残された人の救助のために同工場内に入ろうとした際に爆発が起き、工場の建屋が倒壊。その約20分後にも爆発が起きた。消防士4名と工場の従業員5名の計9名が死亡、従業員1名が行方不明。消防関係者や従業員ら110名が負傷。工場ではゴルフボールの原料として、塗料やゴムなどを大量に保管していた
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
現場対応を起点に従業員の自主性促すBCP
神戸から京都まで、2府1県で主要都市を結ぶ路線バスを運行する阪急バス。阪神・淡路大震災では、兵庫県芦屋市にある芦屋浜営業所で液状化が発生し、建物や車両も被害を受けた。路面状況が悪化している中、迂回しながら神戸市と西宮市を結ぶ路線を6日後の23日から再開。鉄道網が寸断し、地上輸送を担える交通機関はバスだけだった。それから30年を経て、運転手が自立した対応ができるように努めている。
2025/02/20
-
能登半島地震の対応を振り返る~機能したことは何か、課題はどこにあったのか?~
地震で崩落した山の斜面(2024年1月 穴水町)能登半島地震の発生から1年、被災した自治体では、一連の災害対応の検証作業が始まっている。今回、石川県で災害対応の中核を担った飯田重則危機管理監に、改めて発災当初の判断や組織運営の実態を振り返ってもらった。
2025/02/20
-
-
2度の大震災を乗り越えて生まれた防災文化
「ダンロップ」ブランドでタイヤ製造を手がける住友ゴム工業の本社と神戸工場は、兵庫県南部地震で経験のない揺れに襲われた。勤務中だった150人の従業員は全員無事に避難できたが、神戸工場が閉鎖に追い込まれる壊滅的な被害を受けた。30年の節目にあたる今年1月23日、同社は5年ぶりに阪神・淡路大震災の関連社内イベントを開催。次世代に経験と教訓を伝えた。
2025/02/19
-
阪神・淡路大震災30年「いま」に寄り添う <西宮市>
西宮震災記念碑公園では、犠牲者追悼之碑を前に手を合わせる人たちが続いていた。ときおり吹き付ける風と小雨の合間に青空が顔をのぞかせる寒空であっても、名前の刻まれた銘板を訪ねる人は、途切れることはなかった。
2025/02/19
-
阪神・淡路大震災30年語り継ぐ あの日
阪神・淡路大震災で、神戸市に次ぐ甚大な被害が発生した西宮市。1146人が亡くなり、6386人が負傷。6万棟以上の家屋が倒壊した。現在、兵庫県消防設備保守協会で事務局次長を務める長畑武司氏は、西宮市消防局に務め北夙川消防分署で小隊長として消火活動や救助活動に奔走したひとり。当時の経験と自衛消防組織に求めるものを聞いた。
2025/02/19
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/02/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方