2022/07/16
独自調査

リスク対策.comは、会社に勤務する従業員が家庭でどの程度防災に取り組んでいるかを把握する目的で、インターネットによるアンケート調査を実施。その結果、飲料水や食料の備蓄については一定程度取り組んでいる傾向が見られたものの、「全く備蓄していない」との回答が最多となった。また家具類の転倒・落下防止については、持家・貸家にかかわらず、徹底されていない実態が明らかになった。
水・食料の備蓄
「分からない・全くない」が35.8%
アンケートではまず、備蓄の基本となる飲料水について、家庭としてどの程度備蓄しているかを尋ねた。1人1日3リットルを目安に同居家族全員分について、「全くない」「1日分程度」「3日分程度」「1週間分程度」「それ以上」「分からない」の選択肢から最も当てはまるもの1つを選んでもらった。
その結果、「全くない」が29.4%で最も多く、「分からない」と合わせると全体の35.8%に上った。「1 日分程度」は21.6%、「3日分程度」は25.2%でほぼ同数となった。1週間分程度、それ以上との回答は17.4%と少なかった【グラフ1】。
同様に、主食となるアルファ化米や乾麺等について1人1日3食を目安に回答してもらった。結果はやはり、「全くない」が最も多く、「分からない」と合わせると全体の40%を超えた【グラフ2】。
おかず類やお菓子類についても、「全くない」が最も多い傾向は変わらず、防災の基本的な取り組みである水・食料の備蓄が十分されていない実態が浮かび上がった【グラフ3・4】。
独自調査の他の記事
おすすめ記事
-
DXを加速するには正しいブレーキが必要だ
2月1日~3月18日は「サイバーセキュリティ月間」。ここでは、企業に押し寄せているデジタルトランスフォーメーション(DX)の波から、セキュリティーのトレンドを考えます。DX 時代のセキュリティーには何が求められるのか、組織はどう対応していくべきか。マクニカ ネットワークスカンパニー バイスプレジデントの星野喬氏に聞きました。
2025/03/09
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/03/05
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/03/04
-
-
-
トヨタが変えた避難所の物資物流ラストワンマイルはこうして解消した!
能登半島地震では、発災直後から国のプッシュ型による物資支援が開始された。しかし、物資が届いても、その仕分け作業や避難所への発送作業で混乱が生じ、被災者に物資が届くまで時間を要した自治体もある。いわゆる「ラストワンマイル問題」である。こうした中、最大震度7を記録した志賀町では、トヨタ自動車の支援により、避難所への物資支援体制が一気に改善された。トヨタ自動車から現場に投入された人材はわずか5人。日頃から工場などで行っている生産活動の効率化の仕組みを取り入れたことで、物資で溢れかえっていた配送拠点が一変した。
2025/02/22
-
-
現場対応を起点に従業員の自主性促すBCP
神戸から京都まで、2府1県で主要都市を結ぶ路線バスを運行する阪急バス。阪神・淡路大震災では、兵庫県芦屋市にある芦屋浜営業所で液状化が発生し、建物や車両も被害を受けた。路面状況が悪化している中、迂回しながら神戸市と西宮市を結ぶ路線を6日後の23日から再開。鉄道網が寸断し、地上輸送を担える交通機関はバスだけだった。それから30年を経て、運転手が自立した対応ができるように努めている。
2025/02/20
-
能登半島地震の対応を振り返る~機能したことは何か、課題はどこにあったのか?~
地震で崩落した山の斜面(2024年1月 穴水町)能登半島地震の発生から1年、被災した自治体では、一連の災害対応の検証作業が始まっている。石川県で災害対応の中核を担った飯田重則危機管理監に、改めて発災当初の判断や組織運営の実態を振り返ってもらった。
2025/02/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方