村田機械が今月下旬に発売する「InformationGuard Plus」。IPB-7550/IPB-7350」(写真左) と「IPB-7050(同右)(出典:村田機械)

村田機械は、UTM(総合脅威管理)を内蔵したネットワークストレージ「InformationGuard Plus」を今月下旬からムラテック販売を通じて発売する。従来機種と比べて外部からの不正侵入やウイルス感染を防御するUTMの処理速度を大幅に向上したほか、新たに業務データの機密性・安全性を確保できる「セキュリティフォルダー」を搭載。数十人規模でサーバーやネットワークセキュリティ対策が整備されていない企業に対してワンストップに導入でき、契約期間中無償でメンテナンスサービスに対応する。

今回発売する新シリーズ製品「InformationGuard Plus 」は、UTMとストレージの両方を備えた「IPB-7550」「IPB-7350」、UTM機器を導入済みの企業向けに、ストレージのみに特化した「IPB-7050」の3モデルで構成。2016年7月に発売した「InformationGuard」の後継シリーズとなる。従来機種と比べ、UTM部のハードウェア性能を向上することで「実環境性能で3〜5倍」(同社担当)とパフォーマンスを大幅に向した。

またストレージ部には「セキュリティーフォルダー」機能を新たに追加。機密データは、権限を持つユーザーの暗号鍵でしか解錠できず、毎回ランダムなネットワークパスが割り当てられる特殊な共有フォルダで管理。解錠時は、解錠したユーザーのPCからアクセスできるネットワークストレージとして使用でき、施錠時は万が一ネットワーク内のPCがウイルス感染しても施錠している限りセキュリティフォルダは感染せず、安全性を確保しながら快適に使用できる。またセキュリティーフォルダー内のデータは数世代分が自動バックアップされるので、万一解錠中にマルウェア感染してもデータを復旧できる。

ストレージ容量は2TBか4TBのタイプ。無償保証契約期間は5年。契約期間中はHDD(ハードディスクドライブ)故障時の無償交換のほか、トラブル発生時にはリモートおよびオンサイトで同社担当者が対応する。

同社はもともと中小事業者向けにFAXや複合機を開発・販売するメーカー。既存事業でつながりの深い中小企業の顧客層に向けて、取り組みが遅れがちな業務データの安全な管理をワンストップで提案。保守メンテナンスまでを含めて提供する。

価格は通常版「IPB-7350」が128万円から、UTM処理機能を強化した「IPB-7550」が148万円から。ストレージに特化した「IPB-7050」が88万円から。

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https://www.muratec.jp/corp/news/2018/20180418-2.html

(了)

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